さび転化防錆剤は赤さびの発生を強固な黒色皮膜に転化させる処理剤です。塗付すると溶解した鉄分とさぴ転化防錆剤に含まれるタンニンが結合し、強固な防錆皮膜となり、長期間の防錆効果を発揮します。
さび転化防錆剤は、ワイヤーブラシ等で浮き錆を除去した後に塗付すると、表面の赤さぴと反応して黒色皮膜を形成します。この黒色皮膜であるタンニン酸鉄は水に不溶性で強固な防鎬皮膜となり防錆効果が得られます。下地処理の簡略化による作業時間短縮と塗替サイクルの延長により、大幅なコストダウンを実現します。また、水溶性なので火気厳禁の場所や高所での作業にも最適です。
処理対象物
赤さびの発生している鉄鋼・鋳鋼
反応(転化)完了の確認法
水で濡らしたウエスで拭くと確認できます。
水分をよくはじき、黒く変色した皮膜の光沢が消失しなくなれば反応が終了しています。塗布液が皮膜になっておらず、ウエスに黒色のタンニン酸が多量に付着する場合は反応中ですので、 もう少しそのまま放置してください。
塗付面に適用できる塗料
鉄面と直接接触することによって効果を発揮するジンクリッチペイントやウォッシュプライマー以外のさび止め 塗料をお使いいただけます。
使用上の注意事項
・使用前は十分攪拌して均一にしてください。
・小分け・移し替えの容器にはプラスチック製と使用し、鉄製のものは使用しないでください。
・残った液は、元の容器には戻さず廃棄してください。
・塗膜への塗付はなるべく避け、付着した部分は水で濡らしたウェスでよく拭き取ってください。
・処理後はさぴ止め塗料・上塗り塗料を塗装してください。
・塗付後早ければ7~8時間、通常24時間経過してからさぴ止め塗料を塗り重ねてください。
・溶接する場所には塗付しないでください。
取扱上の注意事項
・密閉した部屋、屋内での使用はできるだけ避けてください。
・塗装作業を行う時には、ゴム手袋、保護メガネ、保護マスクを着用してください。
・直射日光を避けて密閉した容器にて冷暗所で保管してください。
・皮膚に付着した時には、石鹸水で洗い落としてください。
・目に入った場合は直ちに大量の水で洗い、できるだけ早く医師の診察を受けてください。