(1)取り扱い方法
1.液が身体に付くと危険です。取り扱い時には必ず保護メガネ・保護手袋を着用し直接皮膚に付着しない様に。十分注意しながら作業して下さい。
2.保護手袋は有機溶剤、又は化学薬品が浸透しない材質の手袋を着用して下さい。
3.フタを取る時は、ガスが噴出しない様にフタを押さえ、顔を近づけない様にしてフタを外し、次に中栓を厚手のウエス等でしっかり押さえ、容器の中のガスを逃がしながら徐々に開けて下さい。
4.容器がダルマ状に膨らんでいる時は危険です。一度冷水に30分位浸し、液温を下げて御使用下さい。
5.本裂品は非引火性ですが揮発性が高く(沸点40℃)、麻酔性もあります。直射日光や高温場所での使用と、換気の悪い場所での使用は避けて下さい。特に、ジクロロメタン蒸気は比重が重いため、低い場所に留まり易く、密閉場所での使用は有機溶剤中毒を引き起こし危険です。換気を十分に行って下さい。
十分な換気が出来ない取扱い作業場所については、安全のため、必ず送気マスクを使用して下さい。
6.冬期には、よく振って攪拌した後、御使用下さい。
(2)救急処置
1.蒸気を吸い込み気分が悪くなった時は.空気の清浄な場所で安静にし、医師の診察を受けて下さい。
2.手や皮膚等に付着した場合は、即座に大量の水で十分に洗い落として下さい。又、痛みや外観に変化がある時は医師の診察を受けて下さい。
3.水洗いが遅れますと、やけどと同様な炎症を起こしますので、十分に御注意下さい。
4.目に入った時は、大量の上水で15分以上洗った後、出来るだけ早く、医師の診察を受けて下さい。
(3)貯蔵・保管方法
1.高温の場所での貯蔵は沸点が低いため内圧が上がり危険です。35℃以下の冷暗所で貯蔵して下さい。
2.フタをよく締め、必ず,子供の手の届かない所に保管して下さい。
3.容器を積み重ねて置いた場合、膨らんで荷崩れを起こす場合があります。段積みの貯蔵は避けて下さい。
(4)誤使用
1.シンナー遊び、汚れ落としなど、本来の用途以外には絶対に使用しないで下さい。
(5)スケルトンの廃液処理
1.スケルトンは有機溶剤中毒予防規則第一章第一条に基づく区分として第二種有機溶剤含有物に属します。組成中の溶剤の大半が低沸点(約40℃)のジクロロメタンで麻酔性も有するため、作業場の換気は充分にして下さい。
2.回収した剥離塗膜・剥離剤・排水は、有資格処理業者に委託して処理して下さい。